声の種類について

声優とはキレイな声が出せるだけでは仕事になりません。声優は俳優・女優と同じように演技力・表現力が必要で、声だけで人に感動を与える非常に高度なスキルが必要となります。

「声」と一言に言ってもいくつか種類があります。有声音、無声音(感情や意思を他に伝えない、モノローグなどに使う)、半無声音、うら声など。声優専門学校ではこれらを全て把握した上で、使いこなし、実際に人に聴かせられるレベルにまで高めなければなりません。

演技とはまず緩急が必要です。セリフのスピードを早くしたり遅くしたり、変化を見せることが演技では必要不可欠です。そして高低、強弱。滑舌を指すアーディキュレーション、アクセント。緩急に近いですが、心理状態によって声にはある種のリズムも生まれます。イントネーションも当然大切です。語尾を上げるか下げるかだけでもセリフの感情は全く変わってきます。
声優専門学校に通ったらまず身につけなければならないのは呼吸のタイミングですね。普段通りのあなたの呼吸では興奮・緊張・喜び・悲しみといった感情を的確に表せないかもしれません。

声優ですから、呼吸の1つ1つや言葉の端々、イントネーションからリズムまで声に対して分析的に理解し、どう発声したらどのような感情を人に伝えられるかを常に意識するようにしましょう。